「取引先への支払い日が迫っているのに、銀行口座の残高が足りない」
「現金はないけど、クレジットカードで振込できないだろうか?」
このように、急な支払いや資金繰りの場面で、クレジットカードを使った銀行振込を考えた方も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、クレジットカードで直接、銀行振込はできません。本記事では、クレジットカードでの銀行振込ができない理由や、ATMやコンビニでの利用可否、活用できる代替手段を解説します。ぜひ参考にしてみてください。
クレジットカードで銀行振込はできない
冒頭で述べたように、クレジットカードを使って、銀行のATMや窓口から直接相手の銀行口座にお金を振り込むことはできません。その理由は大きく分けて2つあります。
1. カード会社の規約で「現金化」が禁止されているため
クレジットカードの「ショッピング枠」は商品やサービスの購入を目的としたものです。
もし、ショッピング枠で現金の移動である銀行振込ができてしまうと、買い物を装って現金を手に入れる「クレジットカードの現金化」と同じ行為と見なされます。クレジットカードの現金化は、カード会社の規約で固く禁止されており、発覚した場合はカードの利用停止や強制解約などの厳しいペナルティが課せられます。
2. そもそもクレジットカードに振込機能が搭載されていないため
キャッシュカードは、銀行口座と直結しており、預金と振込の機能が備わっています。一方、クレジットカードの機能はあくまで「決済(後払い)」です。ショッピング、キャッシング、各種支払いの確認など、決済に関する機能が中心となっています。カードのシステム自体に、他人の銀行口座へ直接送金する機能は搭載されていません。クレジットカードを使って相手の口座に直接振り込むことはできないのです。
クレジットカードでATMやコンビニの端末から送金できる?
クレジットカードを使って、銀行ATMやコンビニのマルチメディア端末から直接、誰かの口座へ送金(振込)することは原則としてできません。
これらの端末で行う振込操作は、あくまで「現金」または「銀行のキャッシュカード(口座直結)」が基本です。クレジットカードを挿入しても、「送金」や「振込」といったメニューは選択できない仕組みになっています。
ただし、クレジットカードのキャッシング機能を利用すれば、ATMやコンビニの提携ATMで現金を引き出すことは可能です。引き出した現金を使って、改めて振込手続きを行うという間接的な方法であれば実現できます。
【代替手段】クレジットカードを銀行振込のように使う4つの方法
直接振り込むことはできませんが、クレジットカードの機能を使って、間接的に・実質的に振り込む方法がいくつかあります。以下で、45つの方法を紹介します。
方法1. キャッシング枠を利用して現金で振り込む
クレジットカードの「キャッシング枠」を使う方法です。提携する銀行やコンビニのATMなどで現金を引き出し、その現金で銀行振込を行います。手続きが簡単で、すぐに現金が手に入ります。
ただし、金利が年利15%〜18%と非常に高いです。また、キャッシング枠とショッピング枠は、通常合算で管理されているため、キャッシング枠をつかってしまうと、その分ショッピング枠が減ってしまいます。
例えば、ショッピング枠が50万円で、キャッシングで20万円を借入してしまうと、ショッピング枠で使える金額は、30万円に減ってしまうのです。
方法2. 請求書カード払いサービスを活用する(法人・個人事業主向け)
請求書カード払いサービスとは、企業間の請求書による銀行振込を、代行会社を通じてクレジットカードで決済できるサービスです。利用者は代行会社に対してクレジットカードで決済し、取引先への支払いは代行会社が行います。
支払いをクレジットカードの引き落とし日まで、最大60日程度先延ばしにできるため、資金繰りを改善できるメリットがあります。取引先にカード利用を知られることもありません。当サイトが紹介する「カード払いくん」も、請求書カード払いサービスの一つです。
方法3. クレジットカード対応の送金サービスを利用する
海外送金サービスや一部の国内向け送金サービスの中には、クレジットカード決済に対応しているものがあります。例えば、NTTスマートトレードが提供する「ちょコム送金」では、クレジットカードで送金用の電子マネーを購入し、その電子マネーを相手の口座に送金するという仕組みです。
キャッシングよりも手数料を抑えられる可能性がありますが、受け取る側も同じサービスの口座を持っている必要があったり、1回あたりの送金額に上限が設けられていたりするため、利用条件を事前にしっかり確認することが大切です。
方法4. スマホ決済アプリ(電子マネー)で個人間送金する
PayPayなどのスマホ決済アプリを介す方法です。クレジットカードでアプリ残高にチャージし、その残高を相手に送金します。相手は、受け取った残高を自身の銀行口座に出金できます。
手数料無料で手軽に行えるのが魅力ですが、送金できる金額には上限があり、事業用の正式な振込としては利用しにくいという側面も理解しておく必要があります。
クレジットカードを活用して振込を利用する際の注意点
ここでは、先程紹介した代替手段を利用する際の注意点を紹介します。
手数料・金利が高額になる可能性がある
キャッシングを利用すると、借入残高に対して年利15%〜18%という高い金利が発生します。手軽に現金を手にできますが、返済が長期化すると、支払う利息の総額は非常に大きくなります。
また、請求書カード払いサービスも、支払いを先延ばしにできる便利な手段ですが、利用額に対して3%〜5%程度のサービス手数料がかかります。これらの手数料や金利を正確に把握せず安易に利用すると、かえって資金繰りを圧迫する可能性もあるのです。
利用前には必ず総支払額を計算し、そのコストを負担してでも利用するメリットがあるかを慎重に判断しましょう。
カード利用規約違反にならないかを確認する
クレジットカードのショッピング枠を現金化する目的で、商品購入を装い、実態のない取引を行うことは「カードの現金化」として固く禁じられています。規約違反が発覚した場合、カードの強制解約や、残債の一括請求を求められるリスクがあります。
クレジットカードの利用可能枠を圧迫するリスクがある
キャッシングや請求書カード払いサービスを利用すると、その金額分だけ、普段の買い物に使えるショッピング利用可能枠が減少します。大きな金額を決済してしまうと、その後のカード利用に支障が出る可能性があるため、利用可能枠の残高には注意が必要です。
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【まとめ】クレジットカードを利用して間接的に銀行振込を行う方法はある
銀行のコンビニのATMから、クレジットカードで直接銀行口座に振り込むことはできません。カードの現金化を防ぐための規約や、カード自体の機能が理由です。しかし、キャッシングで現金を用意する方法や、「カード払いくん」などの「請求書カード払いサービス」、個人向けの「送金サービス」「スマホ決済アプリ」などを活用すれば、間接的にクレジットカードを使って振込を行うことは可能です。ただし、手数料やサービス内容をよく確認した上で、自社に合ったサービスを選びましょう。