売掛債権を買い取ってもらい、すぐに現金化できるファクタリング。2社間ファクタリングでは、売掛先から回収したお金をファクタリング会社に支払う必要がありますが、利用者が支払えなくなる「踏み倒し」が発生することがあります。踏み倒しによって支払いを飛ばすことは厳禁です。ファクタリングにおける踏み倒しを起こさないためにも、原因を把握し対策を講じることが重要です。
この記事では、ファクタリングで踏み倒しが起きてしまう原因や支払いに遅れた場合のリスク、踏み倒しを防ぐためのポイントを紹介します。
ファクタリングで踏み倒しが起こりうる支払いとは
ファクタリングの契約形態は、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングに分類されます。このうち、踏み倒しが起こりうる支払いが発生するのが2社間ファクタリングです。
2社間ファクタリングは利用者・ファクタリング会社で締結される取引です。売掛金が入金されたら、利用者が自らファクタリング会社に支払います。
一方、3社間ファクタリングは、利用者・ファクタリング会社・売掛先で締結される取引です。売掛先からファクタリング会社へ直接売掛金が支払われるため、利用者側で支払いを行う必要がなく、踏み倒しの心配はありません。
ファクタリングで踏み倒しが起きてしまう要因
ファクタリングで踏み倒しが起きてしまう要因は、以下の3つです。
- 売掛先からの入金が遅延している
- 売掛金を別の用途に使い込んでしまった
- 手数料が高すぎる
それぞれ詳しく解説します。
売掛先からの入金が遅延している
売掛先からの入金が遅れると、ファクタリング会社への送金にも影響します。入金が遅れる主な理由として、以下が挙げられます。
- 事務処理のミスがあった
- 支払期日を間違って認識していた
- 売掛先の資金繰りが悪化している
2社間ファクタリングでは、利用者が売掛金を回収した後、ファクタリング会社に支払わなければいけません。そのため、売掛先の入金遅れがそのままファクタリング会社への支払い遅れにつながり、踏み倒しのリスクを高めてしまいます。
売掛金を別の用途に使い込んでしまった
売掛金を別の用途に使い込んでしまったことも、ファクタリングで踏み倒しが起きてしまう要因です。本来であれば、2社間ファクタリングを締結後、売掛金が入金されたら、ファクタリング会社に支払わなければいけません。
しかし、急な出費が発生したり、資金繰りのために使ってしまったりするなどの理由で売掛金を別の用途に使い込んでしまうケースがあります。
売掛先から入金された資金を、ファクタリング会社へ送金する前に別の用途へ流用することは避けましょう。契約違反となり、法的トラブルにつながる可能性があります。
手数料が高すぎる
手数料が高すぎるのも、ファクタリングの踏み倒しが起きてしまう要因の一つです。ファクタリングでは、手数料を差し引いた金額が振り込まれます。
しかし、手数料が高すぎると、実際に受け取れる金額が少なくなり、結果として資金繰りの改善が難しくなります。資金繰りが厳しい利用者にとって、手数料の高さは踏み倒しのリスクを引き上げる原因となるのです。
ファクタリングで踏み倒しをするとどうなる?支払いに遅れた場合のリスク
ファクタリングで踏み倒しをするとどのようなリスクがあるのでしょうか?ファクタリングにおける踏み倒しのリスクを解説します。
売掛先に債権譲渡が通知される
ファクタリングの支払いを踏み倒すと、ファクタリング会社から売掛先に対して債権譲渡の通知が行われます。本来2社間ファクタリングは、売掛先に対して通知を行わない取引です。
しかし、踏み倒しによって売掛先へ債権譲渡の通知が行われると、ファクタリングの利用が知られてしまいます。「経営状態があまり良くないのか」と、売掛先との関係に悪影響を及ぼしかねないため注意が必要です。
横領罪などの刑事責任を問われる可能性がある
2社間ファクタリングで回収した売掛金をファクタリング会社へ送金せず、意図的に使い込んだ場合には、契約違反による損害賠償請求を受けるほか、状況によっては横領罪などの刑事責任を問われる可能性があります。
売掛金の支払いの分割・引き伸ばしはできるのか?
ここでは、売掛金の支払いの分割・引き伸ばしはできるのかについて解説します。
分割による支払い
ファクタリングは原則として債権の売買であり、通常は融資のような分割返済を前提としていません。なお、契約の実態によっては貸付けと判断され、貸金業法の規制対象となる場合があります。
支払い期日の先延ばし
支払期日の先延ばしも原則できません。ファクタリング会社の主な利益は売掛金を買い取る際に発生する手数料です。そのため、期日通りに売掛金が入金されないと収支がマイナスとなり、会社の存続が危うくなってしまいます。
売掛先からの入金が遅れるなど、予定どおり送金できない事情が生じた場合は、自己判断で送金を遅らせず、速やかにファクタリング会社へ連絡しましょう。対応は契約内容や事情によって異なります。
売掛先からの売掛金の支払いがないことをファクタリング会社に説明し、売掛金の早期回収を急ぎましょう。
ファクタリングの踏み倒しを防ぐためのポイント
ファクタリングの踏み倒しを防ぐためにも、以下のポイントを意識しましょう。
- 請求書カード払いを活用する
- キャッシュフローを再度見直す
- 手数料が安いファクタリング会社を利用する
- 3社間ファクタリングを選択する
- 計画を立ててからファクタリングを利用する
- 弁護士に相談する
それぞれ詳しく見ていきます。
請求書カード払いを活用する
請求書カード払いとは、企業の支払いをクレジットカードで行うことで支払期日を延ばせるサービスです。売掛金が入金される前に他の経費支払いが重なった場合、請求書カード払いでそれらの支払いを先延ばしにできます。
手数料も4%程度と低いです。審査なしで即日から利用できるものも多く、踏み倒しになりそうな状況を回避できます。
キャッシュフローを再度見直す
まずはキャッシュフローを再度見直しましょう。キャッシュフローとは、企業の現預金の流れを示したものです。一定期間においてどれくらいの現金が入り、出ていったのかお金の増減を把握します。キャッシュフローを見直す際は、以下のポイントを意識しましょう。
- 支払いは遅らせる
- 売掛金は早く回収する
- 経費削減を検討する
このように、日々の現金の動きを把握することで、ファクタリングへの依存度を下げ、踏み倒しリスクを減らせます。
手数料が安いファクタリング会社を利用する
手数料が低いファクタリング会社を選ぶことも、ファクタリングの踏み倒しを防ぐためのポイントです。高い手数料は企業の資金繰りを圧迫し、返済能力を低下させるリスクがあります。手数料が安いファクタリング会社を選ぶことで、受け取れる金額が増えるため、踏み倒しのリスクを抑えられます。
複数社で相見積もりを取ってなるべく手数料が安いファクタリング会社を検討しましょう。すでにファクタリング会社を利用している場合は、さらに手数料が安いファクタリングに乗り換えるのも一つの方法です。
ファクタリングの手数料について気になる方は「ファクタリングにかかる手数料はどれくらい?安く抑える方法や手数料が低めのサービスを紹介」も参考にしてみてください。
3社間ファクタリングを選択する
3社間ファクタリングを選択するのも一つの方法です。3社間ファクタリングでは売掛先がファクタリング会社に直接支払うため、利用者の支払いがなく、踏み倒しが発生しません。
また、3社間ファクタリングの手数料は、2社間ファクタリングに比べて低いのも特徴です。ファクタリングの利用を売掛先に知られても問題なければ、3社間ファクタリングも検討しましょう。
計画を立ててからファクタリングを利用する
ファクタリングの踏み倒しを防ぐためには、計画的な利用が重要です。無計画なファクタリング利用がかえって資金繰りを悪化させ、踏み倒しを招く原因となってしまいます。急な資金繰りでも焦らず、期日に送金できるのか、しっかり計画を立ててから申し込むようにしましょう。
弁護士に相談する
支払いに不安がある場合や、すでに支払いが遅れそうな状況になっている場合は、弁護士に相談するのも良いでしょう。
ファクタリングに詳しい弁護士であれば、契約内容の確認やファクタリング会社との交渉、法的トラブルへの対応について相談できます。
ファクタリングの踏み倒しを防ぐ「カード払いくん」
ファクタリングは、急ぎの資金繰りに活用できる方法ですが、踏み倒しのリスクを念頭に置いておく必要があります。売掛金が予定通り入金されない場合や、緊急の支出が重なった場合など、ファクタリング会社への支払いができなくなるかもしれません。
ファクタリングによる踏み倒しを防ぐ方法としておすすめなのが、請求書カード払いの「カード払いくん」です。
カード払いくんを利用すれば、ファクタリング会社への支払い以外の経費支出をクレジットカード決済に切り替えることで、最大60日間の支払い猶予が得られます。手元資金をファクタリング会社への返済に優先的に充てることができ、踏み倒しリスクを減らせます。
ファクタリングの踏み倒しリスクを理解して、安全に資金調達しましょう
ファクタリングの踏み倒しは、売掛先からの入金が遅れていたり、手数料が高すぎるなどの原因で起きてしまいます。ファクタリングの踏み倒しを防ぐためにも、複数社で比較して自社に合ったファクタリング会社を選ぶことが重要です。
「自社に合ったファクタリング会社を探すのは大変…」という方はファクタリング一括申請サービス「Payなび」がおすすめです。Payなびであれば、複数のファクタリング会社の中から、手数料などの条件を見て自分に合ったファクタリング会社を選べます。登録は無料なので、ファクタリング会社を選ぶ際にお役立て下さい。



