法人におすすめのビジネスローンとは、急な資金需要に迅速に対応できる、スピード感のあるローンです。ビジネスローンには、最短即日で融資を受けられるものや、オンラインで手続きが完結するものがあり、利用することでキャッシュフローの改善が期待できます。
しかし、ビジネスローンは銀行系・ノンバンク系と大きく2つに分けられるほか、金利や審査基準もさまざまです。
本記事では、法人にとってのビジネスローンの重要性や、おすすめサービスごとのメリット・デメリットなどについて詳しく解説します。ビジネスローンを検討している法人の方は、ぜひ参考にしてください。
法人向けのおすすめビジネスローン8選
資金繰りに急を要する法人向けに、審査スピードが速く、最短即日融資も可能なビジネスローンを8つ厳選しました。担保や保証人が不要で、オンライン完結できるものなど、緊急時の資金調達に役立つビジネスローンを紹介します。
1. AGビジネスサポート
融資スピード | 最短即日 |
---|---|
限度額 | 1,000万円 |
金利 | 3.1%~18.0% |
担保 | 不要 |
保証人 | 法人は代表者、個人は原則不要 |
オンライン完結 | ◯ |
申込用ページ | https://www.aiful-bf.co.jp/ |
AGビジネスサポートは、消費者金融大手アイフルのグループ企業が提供する事業者向けのビジネスローンです。申し込みから契約までWebで完結し、最短即日で融資を受けられます。また、原則として担保や保証人が不要な点も、多くの事業者にとって利用しやすいポイントでしょう。
返済計画についても、最長5年という長期での設定に対応しているため、無理のない資金繰りが可能です。
融資を検討する際は、まず公式サイトで簡単な質問に答えるだけで借入可能か分かる5秒診断を試してみるのもおすすめです。
2.ファンドワン
融資スピード | 最短即日 |
---|---|
限度額 | 30万円〜500万円 |
金利 | 10.0%~18.0% |
担保 | 不要 |
保証人 | 不要 |
オンライン完結 | ◯ |
申込用ページ | https://fund-1.jp/lp/index.html |
ファンドワンの事業者ローンは、30万円からの小口融資にも対応しています。メールやチャットボットの指示に従うだけで、審査は最短40分で完了。午前中までに申し込めば、最短で即日の資金化も可能です。
無担保のビジネスローン以外にも、売掛債権や不動産を担保にした、より有利な条件の融資プランも用意されています。
3. BUSINESS LOAN(旧オリックスVIPローンカードBUSINESS)
融資スピード | 最短即日 |
---|---|
限度額 | 10万円〜1,000万円 |
金利 | カードローン型:5.0%~17.8%完済型:4.8%~17.6%※100万円以上は上限14.9% |
担保 | 不要 |
保証人 | 不要 |
オンライン完結 | ◯ |
申込用ページ | https://finance.docomo.ne.jp/loan/business/ |
株式会社ドコモ・ファイナンスが提供する「BUSINESS LOAN」(旧オリックスVIPローンカードBUSINESS)は、法人代表者や個人事業主を対象としたカードローンです。
返済プランは、カードローン型と完済型の2つのタイプから選択可能です。カードローン型は、限度額内で繰り返し利用でき、全国の銀行やコンビニATMからスピーディーに借入・返済が可能。一方、完済型は、計画的な返済をしたい方向けの、カード発行がないタイプとなります。
運転資金などの事業性資金はもちろん、プライベートな用途にも使えるなど、資金使途が自由な点も魅力です。
4. アクト・ウィル
融資スピード | 最短60分 |
---|---|
限度額 | 300万円〜1億円 |
金利 | 7.5%~15.0% |
担保 | 原則なし |
保証人 | 代表者の連帯保証※場合に応じて必要 |
オンライン完結 | ◯ |
申込用ページ | 申込はこちらから |
アクト・ウィルは、申込から最短60分で融資が受けられる、スピード審査が魅力のビジネスローンです。法人向けに特化しており、無担保で最大1億円の融資を受けられます。
また、事業拡大資金や銀行への債務返済、設備投資などさまざまな資金使途に対応。来店不要でオンライン完結できるため、忙しい経営者でも手間をかけずに申し込めます。ただし、年商5,000万円以上の法人が対象となるため、創業間もないスタートアップや小規模事業者は利用できない点に注意が必要です。
5. MRF(エムアールエフ)
融資スピード | 最短3日 |
---|---|
限度額 | 3,000万円 |
金利 | 7.0%~15.0% |
担保 | 必要(動産、不動産など) |
保証人 | 原則不要 |
オンライン完結 | 相談・申込はオンライン可能、融資実行は面談が必要 |
申込用ページ | 申込はこちらから |
MRFは西日本地域特化型のビジネスローンです。申込から最短24時間で仮審査結果がわかり、必要書類がそろえば最短3日で融資が可能です。オンラインで相談・申込ができるため、急ぎの資金調達に素早く対応できます。
長期間元金据置プランやブリッジプランなど6つの多様な融資プランから選ぶことができ、不動産担保があれば最大3億円の大口融資も受けられます。事業資金の範囲内であれば使途も自由なので、さまざまな資金ニーズに対応できるビジネスローンです。
6. CARENT(キャレント)
融資スピード | 最短即日 |
---|---|
限度額 | 1万円〜500万円 |
金利 | 7.8%~18.0% |
担保 | 不要 |
保証人 | 不要 |
オンライン完結 | ◯ |
申込用ページ | 申込はこちらから |
CARENTは平日14時までに手続きが完了すれば即日融資が可能なビジネスローンです。申込はWEB限定で24時間365日いつでも可能なため、忙しい経営者でも自分の都合に合わせて手続きが進められます。
審査は最短30分で完了し、その後必要書類の詳細が郵送またはFAXで連絡されます。少額から融資可能で上限は500万円、利用年会費や保証料は無料なので余計なコストがかかりません。
7. GMOあおぞらネット銀行「あんしんワイド」
融資スピード | 最短2日 |
---|---|
限度額 | 1,000万円 |
金利 | 0.9%~14% |
担保 | 不要 |
保証人 | 不要 |
オンライン完結 | ◯ ※電話対応も可 |
申込用ページ | https://gmo-aozora.com/business/financing/anshinwide.html |
GMOあおぞらネット銀行「あんしんワイド」は、創業1年目から利用できるビジネスローンです。決算書や事業計画書などの書類は不要で、銀行口座の入出金履歴から審査を行うのが特徴。
銀行系のビジネスローンとしては、最短2営業日と速く、金利も0.9%〜14.0%とビジネスローンとして低い点も魅力です。ただし、利用には同行の法人口座を開設する必要があるため、事前に準備を進めておくと良いでしょう。
8. PayPay銀行「ビジネスローン」
融資スピード | 最短即日 |
---|---|
限度額 | 1,000万円 |
金利 | 1.8%~13.8% |
担保 | 不要 |
保証人 | 代表者の連帯保証は必要 |
オンライン完結 | ◯ |
申込用ページ | https://www.paypay-bank.co.jp/business/loan/corporation/index.html |
PayPay銀行のビジネスローンは、原則として書類不要、オンラインで手続きが完結するのが大きな特徴です。PayPay銀行の口座がなくても申し込むことができ、審査承認後に開設する流れとなります。
契約後は、最大1,000万円の利用限度額の範囲内で、必要な時に何度でも借入が可能。月々の返済は2,000円からと、事業の状況に合わせて無理なく利用できる、利便性の高いサービスです。
ビジネスローンとは?
ビジネスローンとは、事業で使う資金を調達するためのローンのことです。運転資金や一時的なつなぎ融資、事業を拡大するための資金などに利用できます。ビジネスローンに申し込めるのは法人経営者と個人事業主に限られ、事業を運営してない方は利用できません。
ビジネスローンは主に銀行やノンバンクで取り扱っています。
ノンバンクとは、消費者金融やクレジットカード会社、信販会社など、預金業務を行わない金融機関です。銀行とノンバンクでは審査基準や融資スピード、金利設定などに違いがあるため、資金ニーズに合わせて選ぶことが大切です。
ビジネスローンと法人向けカードローンの違い
法人向けカードローンもビジネスローンと同様、事業性資金の融資専用のローンです。
しかしビジネスローンは最初に契約した金額をまとめて融資してもらい、後から少しずつ返済していくローンであるのに対し、法人向けカードローンはローンカードが発行され、利用限度額の範囲内であれば何度でも借り入れ・返済できるという違いがあります。
またビジネスローン、法人向けカードローンのどちらも即日融資を受けられるものもありますが、一般的に法人向けカードローンのほうが融資スピードが早い傾向があります。金利についても、大きな違いはありませんが、どちらかというと法人向けカードローンのほうが高めです。
ビジネスローン | 法人向けカードローン | |
---|---|---|
審査スピード | 最短即日~5日間 | 最短30分 |
審査の厳しさ | やや厳しい | ビジネスローンより利用しやすい |
利用限度額 | 1,000万円 | 500万円 |
総量規制 | 対象外 | 対象 |
金利 | 年1.0~18.0% | 年3.0~18.0% |
法人がビジネスローンを選ぶポイント
法人がビジネスローンを選ぶ際は、以下のポイントに着目しましょう。
1. 融資スピードが自社の資金需要と合っているか
ビジネスローンを選ぶ際は、自社の資金需要がどの程度の緊急性を持つかによって、最適な選択肢が変わります。
たとえば、急な仕入れや予期せぬ支払いが迫っているなど、一刻を争う状況であれば、最短即日で対応可能なノンバンク系のローンが頼りになるでしょう。
一方で、数ヶ月先の設備投資を計画している場合など、時間に余裕があるなら、審査に時間はかかりますが、より低金利な銀行融資や公的融資を検討する方が、総支払額を抑えられます。
2. 金利だけでなく、実質年率で総コストを確認する
ビジネスローンは表面的な金利だけでなく、手数料を含めた総コストで判断することが大切です。
たとえば、短期的なつなぎ資金であれば、多少金利が高くてもスピードを優先する選択肢もあるでしょう。一方で、長期的な返済計画を立てるなら、事務手数料なども含めた実質年率で比較し、最終的な総支払額を把握することが不可欠です。
3. Web申し込みができるビジネスローンを選ぶ
ビジネスローンには、店頭での手続き、Web、郵送、電話などの申込方法があります。即日融資を検討するなら、Webでビジネスローンを申し込みましょう。
Web申込なら24時間いつでも手続きができ、必要書類もアップロードするだけです。書類を郵送する手間や時間がかからないため、スピーディに申込情報が金融機関に届きます。金融機関へ情報が早く届くほど審査開始も早くなり、即日融資の可能性が高まります。
ただしすべての金融機関が、Web申し込みに対応しているわけではないため、事前に公式サイトで確認しておくことが必要です。
法人がビジネスローンを受けるときの注意点
ここでは、ビジネスローンで即日融資を受けるときの注意点を紹介します。
申込内容や必要書類に不備がないかを確認する
申込内容に誤りがあったり、必要書類に不備があったりすると、金融機関は申込人に電話やメールで確認をしなければならず、その対応に時間を取られてしまいます。連絡が取れなければ手続きが進められません。
提出する前に申込内容を何度もチェックし、必要書類に誤りや不足がないか確認しましょう。
金融機関のホームページで申込時の必要書類が明記されているので、事前に確認してそろえておけば、時間のロスが防げます。
早い時間に申し込む
即日融資を謳っているからといって、午後の遅い時間や営業終了間際に申し込むと、審査が翌日にずれ込んでしまう可能性があります。少しでも即日融資を受けられる可能性を高くしたいのであれば、午前中遅くとも正午まで、なるべく早い時間帯に申し込みましょう。
必要最低限の借入希望額で申し込む
ビジネスローンを申し込むときは、必要最低限の金額で申し込みましょう。
ビジネスローンの審査では、事業の財務状況や本人の信用情報をもとに、申込人の返済能力を判断します。返済能力の審査も厳しくなり、より多くの確認作業が必要になるため、審査時間が長くなる傾向があります。「とりあえず多めに借りておこう」という考えは禁物。本当に必要な金額だけを申請するようにしましょう。
ビジネスローンで即日融資を利用する流れ
ビジネスローンを即日融資で申し込むときの流れは、以下の通りです。
- 申し込み
- 必要書類の提出
- 審査
- 契約・融資
まずは各金融機関所定の申込方法で申し込み、必要書類を提出します。必要書類は金融機関によって異なりますが、代表者の本人確認書や決算書が必要です。なかには決算書不要で申し込めるビジネスローンもあるため、業績が厳しい事業者は決算書不要で申し込めるビジネスローンを選びましょう。
必要書類を提出すると、金融機関の審査が始まります。事業業績や財務状況、信用情報などがチェックされます。審査に通過すれば、最後に契約を締結し、融資が実行される流れです。
まとめ
ビジネスローンは事業性資金の融資専門のローンで、銀行やノンバンクで扱っています。ビジネスローンのメリットは無担保・保証人なしで利用できる点です。ただし融資スピードが早い反面、借入限度額が大きくなり、金利が高いといったデメリットがあります。自社の状況を加味しながら、ビジネスローンを利用するかを吟味することが重要です。
ビジネスローンを上手に活用し、事業の成長と安定した経営につなげましょう。