「事務所の家賃をカードで払いたいけれど、契約では銀行振込になっている」。こうした場合でも、条件に合えば請求書カード払いサービスを利用できる可能性があります。
ただし、すべての物件や支払いが対象になるわけではありません。この記事では、事務所・店舗の家賃をカードで支払う方法と、利用前に確認したい条件・費用・手続きを解説します。
事務所・店舗の家賃をカードで支払う方法
家賃をカード払いにする方法は、管理会社・大家・保証会社がカード決済に対応しているかによって異なります。
対応している場合は、利用できるカードや対象費用を確認しましょう。物件情報に「カード払い可」とあっても、毎月の家賃ではなく初期費用だけが対象の場合があります。
振込指定でカード払いに対応していない場合には、請求書カード払いが選択肢になります。利用者がサービス事業者にカードで支払い、事業者が指定された口座へ振り込む仕組みです。大家側にカード決済を導入してもらう方法とは異なります。
仕組みやサービスごとの違いは、請求書カード払いのメリット・デメリットとサービス比較で詳しく解説しています。
振込指定の家賃で、先に確認したい3つの条件
1.事業用物件と支払先がサービスの対象か
家賃に対応するサービスでも、住宅・社宅・事業用物件の扱いは同じではありません。
たとえばカード払いくんは、オフィス賃料など会社・事業の運営に使用する支払いに対応しています。一方、個人宅や社宅の家賃は対象外です。自宅兼事務所も、事業で使っているという理由だけで利用可能とは判断せず、事前に確認しましょう。カード払いくん公式FAQ:賃料の対象
支払先にも条件があります。同サービスでは、日本国内の法人、または適格請求書発行事業者として登録された個人事業主が発行する請求書等が対象です。「大家が個人でも必ず使える」とは限りません。カード払いくん公式FAQ:対象となる請求書
2.毎月の請求書がなくても、必要な書類を用意できるか
家賃は、契約書に基づいて毎月振り込み、請求書が発行されない場合もあります。
カード払いくんでは、賃料の支払内容が分かる契約書等をアップロードして申請できます。ただし、内容によっては利用できません。契約書があるだけで必ず承認されるわけではない点に注意してください。
契約書や支払通知書を確認し、支払者・請求者・金額・取引内容・振込先が分かる書類を準備しましょう。情報が不足する場合は、申請前にサービス窓口へ相談すると手戻りを減らせます。カード払いくん公式FAQ:請求書がない場合
3.口座振替や保証会社の支払いと重ならないか
すでに口座振替を利用している場合、カード払いサービスで別途振り込むだけでは、従来の引き落としが止まるとは限りません。二重払いを避けるため、管理会社や保証会社へ支払い方法の変更可否と切り替え月を確認しましょう。
振込指定の場合も、契約で指定された口座・支払日・振込名義と、サービスで設定する内容が合っているか確認が必要です。
家賃のカード払いは、手数料と引き落とし日をセットで確認
手数料を払っても利用する意味があるか
請求書カード払いでは、家賃とは別に利用手数料がかかります。カード払いくんの公式FAQでは、振込金額の2.8%、最低手数料500円と案内されています。
たとえば家賃20万円に2.8%の手数料がかかる場合、手数料は5,600円、カードで支払う合計額は205,600円です。同条件で12回利用すると、手数料の合計は67,200円になります。カード払いくん公式FAQ:手数料
ポイントが付いても、必ず手数料を上回るとは限りません。「ポイントで得をするため」だけでなく、売上の入金と家賃支払いのタイミングを調整する価値があるかで検討しましょう。
※2026年10月19日時点の公式案内を基に記載。公式サイトにはキャンペーン期間中の料率との表記があるため、申込時の適用条件をご確認ください。
大家への振込日と、カードの引き落とし日は別
請求書カード払いは、大家への家賃支払いを遅らせるのではなく、自社の口座から資金が出る時期をカードの引き落とし日まで後ろにずらす方法です。契約上の家賃支払日は変わりません。
カードの締め日・引き落とし日によって、資金を手元に置ける期間は異なります。最大日数の案内だけで判断せず、実際の引き落とし日と、その日までの入金予定を確認してください。
家賃と手数料を決済できる利用可能枠があるかも重要です。毎月利用する場合は、前月分の引き落とし前に翌月分の決済が重なり、ほかの経費に使う枠を圧迫する可能性があります。
利用前の注意点は、請求書カード払いのデメリット5つも参考にしてください。
振込指定の家賃をカードで支払う手順
利用する際は、次の順番で進めると確認漏れを防げます。
- 契約書で支払い条件を確認する
対象月・金額・振込先・期限・振込名義を確認します。口座振替の場合は、変更手続きも先に確認してください。 - サービスの対象条件と必要書類を確認する
物件の用途、支払先、手元の書類が条件に合うかを確かめます。不明点は登録・決済を進める前に相談しましょう。 - カードの利用可能枠と引き落とし日を確認する
家賃だけでなく手数料も含めて確認し、引き落としに必要な資金を見込んでおきます。 - サービスに登録し、書類・振込情報を入力する
振込金額、口座、名義、希望日、手数料を最終確認して申請します。 - 振込の完了とカードの請求を確認する
申請しただけで支払完了とは考えず、振込結果まで確認します。
カード払いくんでは支払内容の審査があり、「最短即日」の案内は当日振込を保証するものではありません。土日祝日や繁忙期も考慮し、家賃の支払期限に余裕を持って手続きを進めましょう。カード払いくん公式FAQ:振込時期
事業用家賃の支払時期を調整したいなら、対象条件を確認しよう
事務所・店舗の家賃は、振込指定でも請求書カード払いを利用できる場合があります。物件と支払先の条件、必要書類、手数料、振込期限を確認したうえで検討しましょう。
入金予定はあるものの家賃の支払いが先に来る場合などには、支出時期を調整する選択肢になります。ただし、カードの支払義務がなくなるわけではなく、慢性的な資金不足の解消を約束するものでもありません。
カード払いくんでは、事業用賃料について契約書等を用いた申請に対応しています。自社の家賃が対象になるか、手数料を含む支払額はいくらかを確認したい方は、まず公式サイトで利用条件をご確認ください。



