投稿日:2023.12.28 最終更新日:2025.10.24

【緊急・即日で資金調達】法人・個人事業主が使える6つの方法と失敗しないための注意点

目次

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    「明日までの支払いがあるのに、手元の資金が足りない」

    「急な大口受注で仕入れ資金が足りない」など、法人や個人事業主にとって、緊急の資金需要は突然訪れます。

    しかし、一口に急ぎといっても緊急度によって選ぶべき最適な手段は異なります。この記事では、即日で利用できる「借入」と「借入以外」の方法を解説するとともに、数週間からなど時間に少し余裕がある場合に検討すべき資金調達手段、失敗しないための注意点も網羅的に解説します。

    【借入】即日融資で資金調達する3つの方法

    まず、借入(融資)によって即日で資金調達する方法を紹介します。

    • ビジネスローン
    • カードローン
    • 親族や知人からの借入

    それぞれ見ていきましょう。

    資金調達における融資とは?5つの方法やメリット、審査に通るポイント

    ビジネスローン

    ビジネスローンは事業資金を調達できる融資です。とくに消費者金融や信販会社などのノンバンク系のビジネスローンであれば、審査スピードが早く、申込から最短即日で融資を受けられることもあります。

    また、総量規制の対象外である点もメリットです。総量規制により、個人事業主は、年収の1/3までしか借入ができません。しかし、ビジネスローンは総量規制の対象外であり、事業用途であれば、個人事業主でも年収に関わらず借入が可能です。

    ただし、金利は銀行融資に比べて高めで、年5%〜18%程度が一般的です。また、利用限度額も100万円〜1,000万円程度と、大型の資金需要には対応しきれないことがあります。

    また、銀行系のビジネスローンは書類審査や面談などに1週間から一ヶ月ほどかかるため、当日中の資金調達には向いていません。

    カードローン

    カードローンは、個人向けの融資です。審査通過後は、ATMやネットバンキングで24時間いつでも借り入れることができます。一度契約すれば限度額以内なら何度でも借入・返済を繰り返せます。

    ただし、一般的なカードローンは事業資金として利用できません。多くの金融機関は利用規約で事業資金への流用を禁止しているため、個人的な出費(生活費など)にのみ活用しましょう。

    また、無担保・無保証で利用できますが、金利は年3%〜18%とビジネスローン同様に高めです。さらに、総量規制の対象となるため、年収の1/3を超えて借入できません。

    親族や知人からの借入

    親族や知人からの借入も選択肢の一つです。金融機関と異なり審査も担保が必要がなく、信頼関係があれば即日での資金調達が可能です。金利なしで借りられるケースも多く、短期的な資金不足を乗り切るには有効かもしれません。

    しかし、親族や知人からの借入はあくまで最終手段と考えるべきでしょう。返済が遅れて関係が悪化することもあります。また、親族や知人から借りる場合は、後々のトラブルを避けるため、あらかじめ返済期日や利息の有無を書面で取り決めておくと良いでしょう。

    【借入以外】即日で資金調達する3つの方法

    次に、借入(融資)以外の方法です。負債にならないため、バランスシートを毀損しません。

    2社間ファクタリング

    ファクタリングは、売掛債権をファクタリング会社に売却し、期日前に現金化する方法です。最短即日で資金調達ができるだけでなく、自社の業績に関係なく利用できる点がメリットです。ただし、売掛先の信用情報によっては調達できない可能性があります。

    なお、ファクタリングは取引先が介入しない2社間ファクタリングと、取引先が介入する3社間ファクタリングに大きく分けられます。

    即日ファクタリング26選!当日審査・最短10分入金【2025年最新】

    手形割引

    手形割引は、保有する手形を金融機関や割引業者に売却し、期日前に現金化する方法です。銀行融資と比べて審査に通りやすく、最短で申込当日に現金化が可能です。

    手数料は、銀行であれば2%〜6%、割引業者の場合は3%〜20%、どこを利用するかによって異なります。ただし、もし手形割引の約束手形が不渡りになった場合は、弁済しなければいけません。

    請求書カード払い

    請求書カード払いは、銀行振込の請求書を、代行サービスを介してクレジットカードで支払う方法です。直接的な資金調達ではありませんが、支払いをカードの引き落とし日まで先延ばしにできるため、資金繰りの改善に効果があります。

    請求書カード払いの「カード払いくん」は、Web完結・最短60秒で利用できます。

    審査や書類提出は不要で、アカウント登録後すぐに利用可能です。取引先には通常の銀行振込と同じように見えるため、サービスを利用していることが知られることもありません。手数料4%・借入なしで最大60日間の支払い猶予が生まれます。

    即日の資金調達で失敗しないために知っておくべき注意点

    ここでは、即日の資金調達で失敗しないために知っておくべき注意点を紹介します。

    金利や手数料が高い傾向にある

    即日利用可能な資金調達方法は、銀行融資や公的融資に比べて、金利や手数料が高い傾向にあります。銀行融資や公的融資の金利相場は2%前後であるのに対して、ビジネスローンの金利は年5%〜18%、ファクタリングの手数料は1%〜18%です。

    即日の資金調達方法は短期的な資金繰りには適していますが、長期的な利用はコスト負担が大きくなるリスクがあるため、注意が必要です。

    資金調達の手数料・金利はどれくらい?融資・出資・補助金別の相場と安く抑えるコツ

    調達できる金額は低めである

    即日利用可能な資金調達方法は、調達できる金額は低めである点にも注意する必要があります。急に大型の支払いが発生した時、即日調達方法だけで全額をカバーできるとは限りません。それぞれの限度額には注意が必要です。

    • ビジネスローン(ノンバンク系):100万円~1,000万円程度
    • カードローン:50万円~300万円程度
    • 手形割引:手形の額面から割引料を引いた金額
    • ファクタリング:売掛金の額面から手数料を引いた金額

    必要な金額を把握しニーズに応じた即日の資金調達方法を検討することが大切です。

    借入の場合は信用情報に影響を与える可能性がある

    ビジネスローンやカードローンなどはあくまで借入であり、利用すると、信用情報機関(CIC、JICCなど)に履歴が記録されます。

    期日までに返済すれば問題ありません。以下のような行為を行ってしまうと信用情報に傷をつけてしまいます。

    • 返済の延滞
    • 複数社からの短期間での借入

    一度信用情報に傷がつくと、回復には最低5年から7年かかります。この間、住宅ローンや事業拡大のための融資など、将来の資金調達に影響を及ぼすことがあります。即日の借入を利用する場合は、無理のない範囲で利用しましょう。

    悪徳業者・闇金融は避ける

    「審査なし」「誰でもOK」といった謳い文句で勧誘する業者には、絶対に手を出さないでください。これらは法外な金利を要求し、違法な取り立てを行うヤミ金などの悪徳業者である可能性が極めて高いです。

    一度利用してしまうと、会社の存続を脅かす深刻なトラブルに発展しかねません。契約を結ぶ前に、貸金業登録番号の有無を金融庁のサイトで確認するなど、相手が正規の業者か必ず見極めましょう。

    即日の資金調達を成功させるための6つのポイント

    ここでは、即日の資金調達を成功させるための6つのポイントを紹介します。

    • 申込金額は必要最小限に抑える
    • 信用情報に影響されない手段を選ぶ
    • 早めに相談を始める
    • 信用力の高い売掛債権を選んで申し込む
    • 手続きはオンラインで完結できる会社を選ぶ
    • 必要書類は事前に用意しておく

    それぞれのコツを詳しく解説していきます。

    申込金額は必要最小限に抑える

    即日での資金調達は、申込金額が大きくなるほど審査に時間がかかり、当日中の融資が難しくなります。そのため、必要最小限の金額に絞って申し込むことが重要です。

    例えば1,000万円の資金が必要な場合でも、まずは緊急性の高い数百万程度を申し込み、残りは通常の融資で調達するなど、段階的なアプローチを検討しましょう。

    信用情報に影響されない手段を選ぶ

    即日での資金調達では、信用情報に影響されにくい手段を選ぶことが賢明です。

    融資の審査では、借入者本人の返済能力や信用履歴が重視されるため、過去に延滞や債務超過があると審査に通りにくくなってしまいます。そんなときは、自社の信用情報に依存しない資金調達手段を選びましょう。

    ファクタリングは売掛先の信用力が重視され、手形割引は手形振出人の信用力が評価されます。自社の信用情報に不安がある場合は、これらの方法を優先的に検討することで、資金調達の可能性が広がります。

    早めに相談を始める

    即日融資とはいえ、審査には一定の時間が必要です。即日融資と聞くと「その日のうちならいつでも」と思いがちですが、午後以降に申し込むと入金が翌日になってしまいます。

    当日中の入金を確実にするために、できるだけ早い時間帯、遅くとも正午ごろまでには相談を開始することが重要です。

    余裕を持って午前中から動き出すことで、書類の不備などにも対応できます。

    資金調達の相談は専門家に!おすすめの相談窓口や準備しておくことを紹介

    信用力の高い売掛債権を選んで申し込む

    ファクタリングを利用する場合、大手企業や上場企業との取引による売掛債権は審査が通りやすく、手数料も低く抑えられる傾向があります。

    複数の売掛債権がある場合は、取引先の規模や支払い実績が良好な債権を選んで申し込みましょう。

    必要書類は事前に用意しておく

    書類が用意できていなかったり、不備があったりすると、即日で資金調達するのが難しくなってしまいます。

    資金調達方法によって必要書類が異なり、中には作成に時間がかかる書類もあります。どの書類が必要かを確認し、早めに用意しておきましょう。

    手続きはオンラインで完結できるサービスを選ぶ

    手続きはオンラインで完結できるサービスを選ぶことが重要です。来店や訪問が必要だと時間がかかり、即日の資金調達が難しくなります。

    最近は多くの金融機関がオンラインでの申し込みに対応しており、スマートフォンやパソコンから必要書類をアップロードするだけで手続きが完了するものもあります。

    特にファクタリングやビジネスローンでは、Web完結型のサービスを提供する会社が多く、優先的に確認してみましょう。

    1週間から数ヶ月で利用できる資金調達の手段

    即日という緊急性はないものの、1ヶ月以内には資金を確保したいというケースも多いでしょう。時間に少し余裕があれば、ビジネスローンやファクタリングよりも低コストな手段を選択肢に入れることができます。以下、1週間から数ヶ月で利用できる資金調達の手段を紹介します。

    1. 保険の解約返戻金

    • 入金までの期間目安:数日~2週間

    積立型の生命保険などに加入している場合、保険を解約して「解約返戻金」を受け取る方法があります。審査はほぼ不要で、手続きも簡単なため、迅速に資金を確保できます。

    ただし、利用できるのは、払い込んだ保険料の範囲内に限られます。また、掛け捨て型の保険には解約返戻金がないため、この方法は使えません。

    2. 3社間ファクタリング

    • 入金までの期間目安:1週間~2週間

    自社の売掛債権(請求書)を、取引先の承諾を得た上でファクタリング会社に売却する方法です。取引先の協力が必要なため、即日での資金化は難しいですが、ファクタリング会社のリスクが低減されるため、2社間ファクタリングに比べて手数料が安くなるのがメリットです。

    3社間ファクタリングとは?メリット・デメリットや2社間との違いを紹介

    3. 売掛債権担保融資(ABL)

    • 入金までの期間目安:2週間~1ヶ月

    売掛債権や在庫といった事業資産を担保にして、金融機関から融資を受ける方法です。不動産などの物的担保がない企業でも利用できるのが特徴です。ファクタリング(債権の売買)とは異なり融資であるため、審査はより慎重に行われますが、金利はファクタリングの手数料より低く抑えられます。

    4. 不動産担保ローン

    • 入金までの期間目安:3週間~1ヶ月

    土地や建物といった不動産を担保に、銀行やノンバンクから融資を受ける方法です。金融機関にとってリスクが低いため、高額な資金を低金利で調達できる可能性があります。ただし、不動産の評価(査定)に時間がかかる点と、返済不能時には資産を失うリスクがあります。

    5. 日本政策金融公庫からの融資

    • 入金までの期間目安:3週間~1ヶ月半

    国が100%出資する政府系金融機関からの融資です。特に創業期の企業や中小企業への支援に積極的で、民間銀行よりも低い金利で、無担保・無保証の融資を受けやすいのが魅力です。申し込みから面談、審査、入金までには一定の時間がかかります。

    6. 信用保証協会付き融資

    • 入金までの期間目安:1ヶ月~2ヶ月

    信用保証協会に保証人になってもらうことで、民間金融機関からの融資を受けやすくする制度です。銀行と保証協会の双方で審査が行われるため、手続きに時間はかかりますが、プロパー融資に比べて審査のハードルは格段に下がります。多くの中小企業が利用している一般的な融資形態です。

    7. プロパー融資

    • 入金までの期間目安:1ヶ月~3ヶ月

    信用保証協会などを介さず、銀行が100%自らの責任で直接行う融資です。審査は最も厳格で、豊富な事業実績と健全な財務状況が求められます。その分、金利が最も低く、借入限度額も大きくなる傾向があり、企業の信用力の証ともいえます。

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    即日の資金調達に関するQ&A

    ここでは、即日の資金調達に関するよくある質問に答えていきます。

    銀行で即日の資金調達ができないのはなぜ?

    銀行での融資は、経営状態や返済能力、反社チェックなど念入りに審査する必要があるため、即日での資金調達は原則として対応していません。

    一般的な融資では1週間から1ヶ月、カードローンでも最短翌日となることがほとんどなため、当日中に資金が必要な場合は、ファクタリングやノンバンクのカードローンなど、他の資金調達方法を検討しましょう。

    赤字決算や債務超過でも即日資金調達は可能ですか?

    赤字決算や債務超過の状態でも、ファクタリングであれば資金調達できる可能性があります。これは、ファクタリングが売掛先の信用力で判断されるためです。

    赤字決算や債務超過で融資を断られた場合でも、売掛債権を活用したファクタリングであれば、取引先の信用力次第で調達できます。

    資金調達の相談はどこにすればいいですか?

    資金調達の相談先として、日本政策金融公庫、商工会議所、よろず支援拠点といった無料の公的機関をおすすめします。また、日頃から付き合いのある顧問税理士や取引銀行も、自社の状況を理解しているため頼りになるでしょう。より専門的なサポートを希望するなら、民間の資金調達コンサルタントに依頼する方法もあります。

    自社にあった即日の資金調達方法を利用しましょう

    急な資金ニーズに対応するためには、即日で利用できる資金調達方法を把握しておくことが重要です。ビジネスローンやカードローン、ファクタリング、請求書カード払いなど、多様な方法があります。それぞれの手段のメリット・デメリットを理解した上で、自社の状況にあった手段を選ぶことが重要です。

    Bankmeには、「元金融機関出身者など、複数のプロに無料で相談できる」「融資もファクタリングも、中立的な立場で最適な提案を受けられる」など、多くのメリットがあります。最適な資金調達方法に迷ったら、Bankmeにご相談ください。

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